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カーネーション
「ありがとう」の言葉がわりに花を咲かせて。次々と花開く、育てやすい品種です。



じょうずな扱い方

一年じゅう、どの花屋さんにも並ぶ花材です。花束やフラワーアレンジメント、パーティーのテーブルアレンジなどあらゆる使われ方をしていて、生産額はキク、バラに次ぐ3位。最近では花壇や鉢植えにも人気があります。その理由は花色が豊富なうえ、花保ちが長く、水あげがよいなど育てやすい条件がそろっていること。豊富な日照と冷涼な気候を好むので、真夏でも遮光はしないほうがよいでしょう。

●お手入れ・育て方のポイント
ポット苗を育てるときは、有機質を多めに加えた排水のよい用土に浅く定植し、必ず石灰を施します。肥料分を好むので、追肥を主体に回数を多く施してください。

●置き場所●
 カーネーションは日光を好みます。ただし高温と湿気が苦手なので、ベランダや窓辺など、明るく風通しの良い場所に置いてください。ただし、西日は避けるようにします。
 春と秋は、日光浴をたっぷりさせてください。日当りが悪いと花つきが悪くなります。夏は高温と湿気によるムレに注意しましょう。戸外に置いた場合は日除けをし、直射日光から守ります。冬の間は室内の明るく暖かい場所に置きます。加温の必要はありませんが、夜間の温度が0℃以下にならないように注意してください。

●水やり
 水のやりすぎは禁物です。鉢土が常にジメジメした状態は、根腐れの原因になるので気をつけましょう。鉢土の表面が乾き、サラサラした状態のときが、水を与える目安です。また、花やつぼみがぬれるとカビが発生したり、病気の原因にもなりますので、開花期には花に水がかからないよう、根元に与えるようにします。冬眠期にあたる冬の間は、鉢土が乾いてから1〜2日おいて与えてください。
 
●肥料
 春から秋にかけて、2ヶ月に1回ずつ化成肥料を与えます。肥料は花鉢用のリン酸とカリウム成分の多いものを使用します。

●開花期の管理
 つぼみが多くつきすぎると、一輪一輪に十分な栄養が行き渡らず、うまく咲かないことがあります。花のくび元につぼみがたくさんついているときは、大きな2〜3輪を残して摘み取ったほうが花が咲きやすくなるので、つぼみを軽く押すと中が空洞のものや、先端が色づいていないつぼみは、摘み取ってしまいましょう。

●ふやし方
 花が咲き終った秋口になると株がおとろえるので、若返りをはかる場合は増殖します。株を増やしたい場合は、花が咲き終った時期に増殖します。
 カーネーションは一般にさし芽で増やします。5cm以上に伸びたわき芽を摘んで、赤玉土に2〜3cmの深さまで植え込んでください。土の表面が乾いたら水を与えるようにすると、1週間程度で発根します。その後は日当りのよい場所に置き、2週間に1回ずつ1000倍ぐらいに薄めた液肥を与えて育てます。このまま越冬させたら、春の3月頃を待って大きな鉢に植え替えます。

●その他
 カーネーションはデリケートな植物で、環境の変化、日光不足や高温、湿気などにより開花に影響が出ます。つぼみがいつまでも咲かない場合は、前述の項目をチェックし、管理してください。

●病害虫
 梅雨明けから夏にかけてはハダニに注意します。防除としては葉の裏側に水をかけ、市販のダニ剤で駆除します。高温・乾燥時にはスリップス()が発生しやすくなるので、スミチオンやマラソンで防除しましょう。花がらが発生源になることもあるので、こまめに摘み取ることが肝心です。
 2〜10月はアブラムシに注意が必要ですが、初期であれば歯ブラシなどでこすり落とせます。また、立ち枯れ病を起こすことがあるので、水はけが悪くならないように気をつけて管理しましょう。

スリップス:植物に寄生する害虫の一種

学 名 Dianthus caryophyllus
分 類 ナデシコ科 ナデシコ属(ディアンツス属)
別 名 アンジャベル
和 名 オランダセキチク
英 名 カーネーション(carnation)
草 丈 40〜100cm
草 姿 半耐寒性の多年草。葉は互生し、本来は茎の丈夫で分枝し、数個の花をつける。さまざまな草姿、花形があり、花径は3〜9cm。
花 色 赤・ピンク、黄・オレンジ、青・紫、白、緑、他色、複色、覆輪・底白
出回りの時期 周年
最盛期 6月

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