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東南アジアを中心に中国、ミャンマー、インドなどに分布するランの一属で、原種は80種ほど。基本的には地生ランですが、石灰岩や切り立った崖に着生するものあり、そのすべてはワシントン条約によって商取引を禁止されています。パフィオペディラムはギリシア語で「女神のサンダル」の意で、その語源は下の花びらが袋状になっている独特の形態からきたもの。品種によって「冬咲き」「春咲き」「夏咲き」などがありますが、日本でもっともよく栽培されているのは気候にあった冬咲き種で、ランの愛好家にも根強い人気を誇っています。
●お手入れ・育て方のポイント
開花期間が長く、花もちがよいのがパフィオペディラムの特長のひとつ。品種のなかでもっとも丈夫で育てやすいのは茎一花の系統(緑葉系)で、寒さには比較的強く、弱光を好みます。一茎に複数の花をつけるものは寒さに弱く、斑入りの葉を持つ種は寒さに弱いうえに気難しいといった性質があります。また、夏咲き種よりも、冬〜春咲きのもののほうがが育てやすいとされています。
●置き場所
直射日光を当てすぎると葉焼けを起こすので、1年を通して半日陰に置くのが基本です。夏は70%、その他の季節は30%の遮光を目安にしましょう。高温を嫌うため、夏場は鉢を吊すなどして、熱がたまらないよう風通しをよくします。5月中旬以降の暖かい季節は、木漏れ日が差す木の下や、樹木に吊してもよいでしょう。最低温度が15度になったら室内に入れ、レースのカーテン越し程度の日光が当たるところに置きます。冬場の最低気温は10度を目安にしてください。
●水やり
乾きに弱いので、土の表面が乾いたら水はたっぷりと与えます。冬場でも気温10度を保てるようなら土が常に湿っているように水やりを。乾燥する時期や夏の暑い日は株全体に霧吹きで水分を与えてください。素焼きの鉢は乾燥しやすいので、このランには適しません。
●肥 料
1〜2年に1回くらいの割合で花後に植え替えを行います。腐った水ゴケはピンセットなどを使ってていねいに取り除き、新しいもので植え替えましょう。また、花茎が伸びてきたら、支柱を立てて真っ直ぐにします。花が終わったら、根もとから花茎をカットしてください。
●開花後の管理
軟腐病とハダニに注意が必要です。軟腐病は葉の合わせ目に水がたまると発生しやすくなります。一度、発生してしまうと治療が難しくなるので、予防を徹底してください。
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