お宮参りは着物で！赤ちゃん（男の子・女の子）と母親の服装について

赤ちゃんの誕生を祝う行事の1つであるお宮参り。生後1ヶ月ごろに産まれた土地の守り神である産土神様にお参りし、健康と長寿を願います。お宮参りの際には、どのような服装をすれば良いか悩んでいる方もいるでしょう。今回は、お宮参りの赤ちゃんと母親の服装についてご紹介します。

赤ちゃんの正装は祝い着

お宮参りを行う正式な日は、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目です。最近はベビードレスなどの洋装で行うことも増えましたが、お宮参りは「祝い着」で行うことが正式です。祝い着は、一般的に母方の祖父母が用意します。

【1】男の子の祝い着
男の子の正装は、白羽二重の紋付に「のし目模様」の紺色掛け着や黒羽二重の紋付です。男の子の祝い着は一般的に、武者、鷹、虎、兜など勇ましい絵柄が描かれており、凛々しく育って欲しいという願いが込められています。

【2】女の子の祝い着
女の子の場合は、白羽二重に「友禅模様」の祝い着を羽織ります。女の子の祝い着で人気が高い模様は、牡丹、桜、蝶、手毬などの伝統的な絵柄です。これらの柄には優しく美しく育って欲しいという願いが込められています。生後1ヶ月ごろの赤ちゃんは体温調整をうまく行うことができないため、当日の体調や天候に服装を合わせることも大切です。祝い着は写真スタジオなどでレンタルできる場合もあるため、活用してはいかがでしょうか。

お宮参りの服装に必要なもの

お宮参りの際に正式な祝い着を着せるためには、さまざまなものを用意する必要があります。お宮参りの服装に関して必要なものは下記の通りです。

【祝い着】
祝い着とは、お宮参りの際に赤ちゃんに着せる華やかな着物です。「産着」や「初着」とも呼ばれます。上記でも述べた通り、祝い着は性別によって種類が異なります。

【白羽二重】
白羽二重とは、祝い着の下に着せる内着です。白羽二重は左手側の身頃が上となるため注意してください。出かける際やお宮参りを行う神社に着く前に、着せ方が間違っていないか確認しましょう。

【よだれかけ（スタイ）】

お宮参りの際赤ちゃんによだれかけを着けることにより、大切な祝い着をよだれから守ることができます。白色で刺繍やレースが付いたよだれかけなどが、写真映えも良く人気です。よだれかけは撮影用の他に、予備としてもう1枚用意しておきましょう。

【大黒帽子】
大黒帽子とは、お宮参り用の白い帽子です。赤ちゃんの肌を紫外線から守るだけでなく冬には寒さ対策にもなります。

【肌着】
季節に合わせて短肌着や長肌着などを用意しましょう。コンビ肌着などを着せることもおすすめです。

【小物】
その他にも地域や季節に応じて小物が必要になる場合があります。
・靴下（季節に応じて）
・おくるみ（季節に応じて）
・奉納扇子、犬張子、でんでん太鼓などの祝い着の紐に結び付ける小物（地域によって異なります）

母親の服装について

お宮参りの際の母親の服装は、赤ちゃんの服装に合わせることが大切です。赤ちゃんが正式な祝い着の場合は、母親も正装にしましょう。お宮参りは赤ちゃんが主役の儀式です。そのため、赤ちゃんより服装が華美になり過ぎないように心掛けてください。母親の正装は黒留袖や色留袖、紋付の訪問着です。紋付の着物を持っていない場合は、無地の付け下げや色留袖を選びましょう。赤ちゃんにベビードレスを着せる場合は、黒やグレーのフォーマルなワンピースを着ます。春など暖かい日には、パステルカラーなどのワンピースもおすすめです。

おわりに

お宮参りは日本に古くから伝わる行事の1つであり、赤ちゃんの誕生を祝う大切な日です。事前にしっかりと準備して臨みましょう。お宮参りの服装には細かい決まりごとがありますが、赤ちゃんと母親の体調や当日の天候などを考慮しながら行うことが大切です。

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