病院や整骨院の開院の際、花や観葉植物が飾られているところを見たことがある方も多いと思います。開院は非常におめでたい出来事ですから、知り合いが開院した場合は贈り物をして門出を祝いましょう。今回は、病院や整骨院の開院祝いに花や観葉植物を贈るときのマナーについてご紹介します。
開院祝いに花を贈る際、気を付けなければならないことがいくつかあります。まず花を贈るタイミングですが、梱包をほどかなければならないような花を開院当日に贈ってしまうと、忙しいスタッフにさらに負担を掛けてしまいます。そのため、開院祝いの花は原則、開院前日に贈ることがマナーです。開院前日にスタッフがいない場合は、開院当日の休み時間や診療終了後など、余裕がある時間帯に届くよう配慮しましょう。開業前に内覧会などのセレモニーを開催する病院もありますが、その場合は内覧会に間に合うよう贈り物の手配をすることが必要です。この場合もなるべく内覧会の前日に花を届け、当日には花を飾ることができるよう配慮してください。特に整骨院の場合は、少数のスタッフで運営されていることが多いため、届く日程や時間帯を意識することが大切です。
開業祝いに贈る花として、人気が高い花は胡蝶蘭です。お祝い事に欠かせない胡蝶蘭は、開院祝いにも好んで贈られます。白色の胡蝶蘭が定番ですが、開院祝いの場合は、紅白やピンク色の胡蝶蘭もおすすめです。縁起が良く、見た目も華やかな胡蝶蘭を贈り、新たな門出を祝いましょう。
観葉植物も、開院祝いとして多く用いられます。ただし、寒くなる時期には葉がしおれやすくなるため、寒さに強い品種であるか注意しましょう。また、大きすぎる観葉植物は多大なスペースを取ってしまうことがあります。観葉植物を選ぶ際は、病院や整骨院の広さも考慮してください。
病院や整骨院の開院祝いに花や観葉植物を贈る際は、贈り物が飾られる場所を意識しながら選びましょう。
例えば、小児科に花を贈る場合は子どもが怪我をする恐れを考慮し、とげがある植物や葉先が鋭い植物は避けてください。見た目に清潔感があり、可愛らしいものがおすすめです。
病院や整骨院の待合室に飾られることが予想される場合は、花粉がつくものや香りが強いものもできるだけ避けるべきです。また、皮膚科の場合はアレルギーの患者がいる可能性があるため、切花を贈ることは避けてください。人によっては、アレンジメントに使用される花で皮膚がかぶれてしまうことがあります。
眼科へ贈る開院祝いには、花よりも観葉植物がおすすめです。緑の植物は視力を回復させる効果があると学術的にも証明されているため、患者さんにも喜ばれるでしょう。また、緑はストレスの解消を促進し、リラックスさせる効果があるとも言われています。贈る観葉植物は「幸せの木」と呼ばれ縁起の良いドナセラや、金運が上昇すると言われているパキラ、成長を願うユッカ、おしゃれな形が特徴的なベンジャミンなどがおすすめです。
知人や病院や整骨院を開院にかかわっている場合は、立派な花や観葉植物を贈って盛り上げたいところです。
開院祝いに贈られた花や観葉植物は、しばらくの間飾られることになります。植物の贈り物は受け取ったらそれで終わりではなく、その後も水をやったり日光を当てたりと世話をする必要があることも忘れてはなりません。忙しいときに手間を掛けさせないよう、育てやすく手の掛からない植物を選ぶことが大切です。長い間飾られることを想定した上で、喜ばれる花や観葉植物を贈りましょう。