|
果実や花木など広く栽培されていますが、観賞用の品種は「ハナモモ」ともいいます。モモは中国原産の落葉木ですが、現在数多くある園芸品種のそのほとんどが古くから日本で改良されたものです。ハナモモの品種はバラエティーに富んだ美しいものが多く、桃色の他に、白、赤、紅白の咲き分けをするものなどがあります。実は果樹として利用するもののようには大きくならず、食用には適しません。雛祭りには欠かせない花です。
●お手入れ・育て方のポイント
鉢植えでも育てられますが、大きくなる花木なので地植えで育てることをお勧めします。新しい枝とつぼみの発育を促進するため、落葉期間中の12月〜2月頃、または花の終わった後に枝の半分くらいをせん定します。花芽は春に伸びた枝が、その年の7月頃に充実し枝の内部で作ら、翌年春に開花します。短い枝にたくさん花芽を付けるので、細くて弱い枝や伸びすぎた枝はせん定しましょう。ただし、せん定をするのは木が若いうちで、年を経た木はあまり短く切ってしまうと新しい枝が伸び難くなります。大きくなった木はあまり短くせん定しないよう注意しましょう。
●置き場所
日当たりのよい場所を好みます。日陰では育たないので、地植えにする際は注意しましょう。モモには耐寒性があるので冬は特に何もする必要はありませんが、温度は10〜25℃が適温です。
●水やり
やや乾燥気味の土壌を好むので、鉢植えの場合は土の表面が乾いてからたっぷりと与えるようにしましょう。地植えの場合は、植え付け直後と真夏の極端に乾燥する場合を除いては、与える必要はありません。
●肥 料
1月〜2月に1回、花の終わった後に1回、8月頃に1回と年3回に分け施すと効果的です。肥料は、油かすと骨粉を同量混ぜ合わせたものを、株から少しはなした場所に溝を掘り埋めます。
●植え替え
鉢植えで育てる場合は、鉢が根でいっぱいになったら一回り大きな鉢に植え替えましょう。水はけをよくすることが大切なので、鉢底に大粒の軽石などを敷いてから植え替えましょう。適期は2〜3月です。地植えも同様に冬に行います。植え付けた直後はたっぷりと水を与えて落ち着かせます。
●病害虫
モモは病害虫が付きやすいので定期的に殺虫、殺菌剤を散布しましょう。花後に葉がうまく開かず縮んだような姿になるのは、細菌類による縮葉病です。症状を見つけた場合は、早めにベンレート剤などの殺菌剤を散布しましょう。4〜5日おきに2〜3度散布し、症状が広がるのを食い止めます。
|