アジサイ/青木園芸(千葉県)
HYDRANGEA CREATOR
穏やかで自然が多く、温暖な気候を生かして花卉産業や酪農などが盛んな千葉県南房総市。
「花のある暮らしに寄り添う花を届けたい」という信念のもと日夜奮闘する青木園芸さんは、
国内トップクラスの品質を誇るアジサイ栽培のパイオニアともいえる存在です。
今回は、そんな青木園芸さんで、知られざるアジサイの魅力をお伺いしてきました。

知られざるアジサイの魅力とは
アジサイは、1つの品種でも生育の段階によって様々な色合いを楽しめることが大きな魅力。
例えば、ピンク⇒ピンクグリーン⇒グリーン⇒グリーンレッド、といった具合に色合いが変化していきます。
青木園芸では、咲き立てのものを「フレッシュ」、色変わりが始まってから最終的な色が乗るまでを「アンティーク」、色変わりの最終段階のものを「オータム」と称して出荷しています。
「オータム」の段階までクオリティを保ったまま栽培をするのは難しい面もありますが、それを上回るやりがいがあるそうです。

独特な発色と色気をもつ秋色アジサイ
「アンティーク~オータム」の段階のものは秋色アジサイとも呼ばれ、特有の発色や色気があります。
秋という名がついていますが、温度管理を徹底すれば、実は冬でも春でも作ることができます。
とは言っても、日本は春夏秋冬の独特な四季をもつ国。
日照や温度変化も激しいため、その時どきに合わせてハウス内の環境を整えアジサイがベストな状態で開花するよう調整しています。

アジサイ、そして花文化の可能性を広げるために
あくまでお客様に求められるものを作るという信念のもと、青木園芸のオリジナリティを追求するためにも、育種へのチャレンジや国内のブリーダーさんとの協力体制を築き新品種への可能性を探っています。
そして今後は「アジサイだけでなく、花のある暮らしを提案していけるような生産を目指し、季節感のある商材をお届けしていきたい」と想いを語ってくれました。
- 青木園芸/千葉県南房総市
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南房総の地で、2004年からアジサイの生産を開始。
温度や日照管理に気を配りながら、総面積8000坪を超える広大な敷地内でハウス栽培しています。
アジサイ以外にも、ハーブゼラニウムなど、年間を通じて安定供給できる花を育てています。