
敬老の日ギフトに贈られる菊の花とは?
「菊」はキク科キク属の多年草ですが、世界でもっとも種類が多い植物とも言われていて、その数はおよそ1,000属、2万種にも及びます。
日本で観賞用として品種改良され発展した品種を「和菊」、主に西ヨーロッパで生まれた品種を「洋菊」と呼び分けますが、菊自体の分布域は南極大陸を除く全世界に及び、海浜から高山の積雪線に至るあらゆる環境に生育します。海外から持ち込まれて帰化した種類も120種類以上あり、大きさもさまざまで、草丈が低い一年草から、30メートルを超える高木になるものまであります。
日本では秋に咲く花として親しまれ、桜とともに日本の国花に指定されています。
縁起物としても有名で、中国では菊は「四君子(竹、梅、菊、蘭)」の一つで、不老長寿の薬効があるという言い伝えがあります。日本でも9月9日の重陽の節句は菊花宴とも言われ、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべたお酒を飲んで長寿の祈願をします。 また、東洋画や着物の絵柄では延命長寿・厄除けを表し、格調高くおめでたい花だと言われて、敬老の日ギフトにも多く選ばれています。
菊の花は総じて花もちがよく、美しい状態を長く保つことができるため、プレゼントに向いています。また秋の象徴とも言えるお花であるため、フラワーギフトに季節感を出したいときにもぴったりです。