立札とは?立札の役割と必要性
立札とは、届いた胡蝶蘭やスタンド花などが「誰から贈られたものなのか」を一目見てわかるようにするものです。
「 昇進・昇格祝い 」「 開業・開店祝い 」「 創立記念祝い 」「 移転祝い 」など、多くのビジネスシーンでお祝いの贈答品として胡蝶蘭が贈られます。
そのようなフォーマルなお祝いでは、胡蝶蘭をはじめ、たくさんのフラワーギフトが届きますので「誰から贈られたものなのか」を明確にするために必要なのが「立札」になります。
立札には、熨斗やご祝儀袋同様に「表書き(御祝など)」と「贈り主(会社名/氏名)」が記載され、お花の中心に立てられます。
立札を立てることで、華やかなフラワーフラワーギフトがたくさん並ぶ中でも、しっかりと「贈り主」をアピール出来ますので、ビジネスシーンでの花贈りでは立札をつけた胡蝶蘭を贈ることがとても重要です。
立札の種類
立札の種類には「紙札(厚紙)」「木目調(紙に木目調のシートを張ったもの)」「木札(木の板)」などがあります。ここでは日比谷花壇でも取り扱いのある「紙札」「木札」についてご説明します。
紙札

※立札は、依頼したお花屋さんによって書き方が異なる場合があります。
木札と比べると、紙札は少しカジュアルな印象になります。お花屋さんにもよりますが無料で付けてもらえることが多い立札の種類です。
性質上、汚れや折り目などがついてしまう場合もありますので、注意が必要です。
日比谷花壇では紙札を無料で胡蝶蘭にお付け出来ます。(※一部商品除く)
木札

※立札は、依頼したお花屋さんによって書き方が異なる場合があります。
紙札と比べると、木札は見た目にも高級感があり見栄えがします。お花屋さんによっては追加料金がかかる場合もありますが、開店祝いをはじめとする特別な花贈りのシーンでは選ばれる事が多い立札の種類です。
日比谷花壇では木札も無料で胡蝶蘭にお付け出来ます。(※一部商品除く)
立札の基本的な書き方
「祝」「御祝」「祝開店」「祝開業」「祝○○開店」などと記し、頭文字は赤文字にします。「○○さんへ」という形で、お届け先の宛名を入れる場合もあります。また贈り主となる企業名や代表者名も忘れず記載してください。
胡蝶蘭のサイズに合わせて、縦書きレイアウトと横書きレイアウトを用意している場合もあります。

※立札は、依頼したお花屋さんによって書き方が異なる場合があります。
【見本】立札の記載例7選
立札の記載例①:贈り主のみのシンプルな記載

※立札は、依頼したお花屋さんによって書き方が異なる場合があります。
一番シンプルな立札は、頭に赤文字で「祝」「御祝」「祝○○」などと記し、贈り主の氏名(企業名/代表者名)のみを入れたものになります。立札の役割である「誰から贈られたものなのか」が一番わかりやすい記載方法になります。
立札の記載例②:開業・開店祝い向け

※立札は、依頼したお花屋さんによって書き方が異なる場合があります。
開業・開店祝いに贈る胡蝶蘭の立札には、贈り主だけではなく、贈り先の「店名」「会社名」「事務所名」なども記載すると良いでしょう。とくに開店の場合、店名入りの立札が付いた胡蝶蘭やお花をお店の入り口などに飾ることで「開店したこと」「お店の名前」を一般のお客様にもアピールすることができます。宣伝も兼ねたお祝いの品として贈り先様にも喜ばれる立札の記載方法になります。
立札の記載例③:昇進・昇格・就任祝い向け

※立札は、依頼したお花屋さんによって書き方が異なる場合があります。
昇進・昇格・就任祝いに贈る胡蝶蘭の立札には、贈り主だけではなく、贈り先様の「会社名/役職/氏名」も記載すると良いでしょう。昇進・昇格・就任というお祝いのシーンでは、同時に他の方も該当する場合がありますので、「誰に対してへのお祝いの贈り物か」をしっかりと明記することが大切です。昇進・昇格・就任した贈り先様との関係性をアピールすることも期待できます。
立札の記載例④:公演・発表会祝い向け

※立札は、依頼したお花屋さんによって書き方が異なる場合があります。
公演・発表会祝いに贈る胡蝶蘭の立札には、贈り主だけではなく、「贈り先様の名前」と「贈り先様が出演する公演の名称」も記載すると良いでしょう。公演や発表会では、出演者が多かったり、大きな会場で複数の公演がある場合など、「誰が」「どの公演」に参加しているかが明確でない場合、正しくお届けする事が出来ない場合も。贈り先様の華やかな舞台での晴れ姿をしっかりとお祝い出来るよう、公演名など間違えのないよう記載しましょう。
立札の記載例⑤:企業名がアルファベットの場合

※立札は、依頼したお花屋さんによって書き方が異なる場合があります。
店名や企業名などがアルファベットの場合、縦書きの立札だと見栄えが悪く読みにくくなってしまいます。依頼するお花屋さんによっては、横書きの立札を用意している場合もありますので、相談してみましょう。横書きも縦書きと同様に、頭文字+贈り主の氏名(企業名/代表者名)+必要に応じて贈り先様の氏名(店名/企業名含む)を記載します。
立札の記載例⑥:お供え・お悔やみの場合

※立札は、依頼したお花屋さんによって書き方が異なる場合があります。
お葬式や法事などにお悔やみの胡蝶蘭を贈る場合の立札には、頭文字に「供」「御供」「供花」などと記し、贈り主の氏名(企業名/代表者名)のみを記載するのが一般的ですが、お届け先様の地域の風習や宗教などによって異なる事もありますので、可能であればお届け先の式場や喪主さまに確認の上、依頼するお花屋さんに相談するのがよいでしょう。
胡蝶蘭におすすめの立札の飾り方・立て方

※立札は、依頼したお花屋さんによって書き方が異なる場合があります。
胡蝶蘭の「花下(鉢の部分)」か「花上」に立てるのが一般的な立札の飾り方です。
「花下(鉢の部分)」に立てる飾り方は、個人間での花贈りなど立札の主張を控えめにしたい場合におすすめです。輪数の多いものや3~5本立ち以上の胡蝶蘭になると、立札の一部が花で隠れてしまう可能性があります。
「花上」に立てる飾り方は、確実に立札が見えますので贈り主のアピールに最適です。しかし、配送の場合は箱のサイズが大きくなってしまったり、胡蝶蘭自体のサイズも大きい場合には立札を立てた状態で配送できず、贈り先様にて立札を立てていただくようなケースもあります。
どちらもメリット/デメリットがありますので、用途や胡蝶蘭のサイズなどに合わせて選びましょう。
立札を立てる位置は、お花屋さんによってそれぞれ異なります。
はじめて立札を付けて贈る場合など立札が隠れてしまわないか不安な方は、胡蝶蘭のサイズに合わせた位置に立札を立ててもらえるように、依頼するお花屋さんに相談するのがよいでしょう。
胡蝶蘭におすすめの立札の選び方
立札によって胡蝶蘭の見栄えも変わってきますので、立札の選び方はとても重要です。
せっかく立札をつけても、胡蝶蘭に対して立札のサイズが小さすぎたり大きすぎるのは不格好なので、きちんと胡蝶蘭のサイズに合った立札のサイズを選びましょう。
また、紙札と木札/縦書きと横書きでは受ける印象も異なりますので、お祝いの用途や贈り先様との関係性に合わせて選ぶのがベストです。
立札のサイズや種類、表書きの記載の仕方は、お花屋さんによってそれぞれ異なります。
はじめて立札を付けて贈る場合など自分でサイズや種類を選ぶのが不安な方は、依頼するお花屋さんに相談して、最適な立札を選んでみてください。
まとめ
「昇進・昇格祝い」「開業・開店祝い」「創立記念祝い」「移転祝い」など、多くのビジネスシーンでお祝いの贈答品として胡蝶蘭を贈る際に付ける、立札の書き方・立て方などをご説明しました。立札をつけることはビジネスシーンにおいて、贈り先への大切なアピールにもなります。胡蝶蘭を贈る際の立札についてのマナーなどを踏まえたうえで、喜ばれるお祝いの胡蝶蘭を贈ってください。