グリーンカーテン（緑のカーテン）のおすすめの種類と作り方

暑い夏はエアコンに頼ることも多く、電気使用量が増える季節です。しかし、できることならば電気を使用せず暑さ対策をした方が体に優しく、電気代の節約にもなります。そこで楽しみながらできる暑さ対策としておすすめしたいものが「グリーンカーテン（緑のカーテン）」です。節電や省エネと植物を育てる楽しみを両立でき、良いこと尽くしのグリーンカーテン。今回はグリーンカーテンの効果や作り方、おすすめの種類をご紹介します。

グリーンカーテンの効果

グリーンカーテンとは、ゴーヤやアサガオなどツル性の植物を建物外の窓際で育てネットに絡ませ、カーテン状にすることです。カーテン状の植物によって日陰ができ、室温の上昇を抑えられます。また、植物の蒸散作用によって家の周りの放射熱が吸収され、部屋に入ってくる空気の温度を下げることもできます。植物の光合成の効果により、部屋にさわやかで新鮮な空気が入ってくることもメリットの1つです。また、緑は心理的に落ち着く色であるため、リラックス効果もあります。

さまざまな効果を持つグリーンカーテンは、自然のエアコンであると言えるでしょう。グリーンカーテンを取り入れることにより、エアコンの使用量を減らすことができます。緑のカーテンは、地球にも人間にも優しい暑さ対策です。

グリーンカーテンにおすすめの植物

グリーンカーテンは基本的にツル性の植物で作ります。栽培環境や好みによって、育てる植物を選びましょう。初心者向けの植物をいくつかご紹介します。グリーンカーテンに用いられる植物の中で1番人気がある植物は、ゴーヤです。その他アサガオもよく用いられます。ゴーヤやアサガオは乾燥に強いため、初めての方でも育てやすいです。ツル性植物の場合、一般的には花よりも野菜の方が栽培の手間が掛かります。しかし、ゴーヤは成長が早く手間もあまり掛かりません。夏には実を収穫し、夏バテ予防に食べたくなるゴーヤチャンプルーなどを作っても良いでしょう。

しっかりした日陰を作りたい方にはヘチマがおすすめです。葉が大きく折り重なるように生えるため、しっかりした日陰を作れます。加えて、ヘチマ水や、繊維をスポンジとして使うなどの利用法もあります。花を楽しみたい方は、ユウガオがおすすめです。やわらかな香りが魅力的なユウガオは、その名の通り夕方に咲き始め朝方にしぼみます。アサガオと混ぜて植えることにより、朝と夕方に花を鑑賞することが可能です。その他、スネールフラワーやフウセンカズラなど、可愛らしい花を楽しむことができるグリーンカーテン向きの植物はたくさんあります。

グリーンカーテンの基本的な作り方

グリーンカーテンの作り方は、そこまで難しくありません。植物の種類や住まいの場所、設置方法などによって育て方に多少の違いはありますが、ここでは基本的なグリーンカーテンの作り方をご紹介します。

最初に方角や日の射し方、水やりのしやすさや人の動きなどを考え、カーテンの場所を決めましょう。その後、土を作ったあと、ネットを設置してください。 種をポットに植えて後からプランターに植え替える場合は、本葉が2～3枚出たら元気のないものを間引きます。根がポットの下に出てくるくらいまで育ったら、プランターに植え替えましょう。プランターに植え替え、苗が定着したら、つるをネットに誘引します。誘引する際は、つるを丁寧に等間隔に広げ、育てたい方向のネットに絡ませてください。茎や葉を増やしてグリーンカーテンの効果を上げるため、植物によっては芽の先を切り落とす「摘心」が必要になることもあります。水やりや虫対策、病気対策を忘れずに行い、植物が開花、結実した後も追肥を行いましょう。

おわりに

CO2削減、節電対策の一環として環境省が「グリーンカーテンプロジェクト」を立ち上げるなど、グリーンカーテンの有効性が世の中に広まっています。省エネ効果だけでなく、緑を育てる楽しみもあるグリーンカーテンは、今後ますます注目されることでしょう。暑さが続くと体もつらくなりますが、グリーンカーテンで暑さ対策をしながら夏を快適に乗り切ってください。

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