初めての敬老の日ギフトにおすすめのプレゼント

初めての敬老の日には、どんなプレゼントを選べばいいか悩んでしまいますよね。そんなときは「気軽に渡しやすく」「贈られた側が飾りやすく」「誰もが喜ぶ定番の」アイテムを選んでみましょう。
日比谷花壇がおすすめする初めての敬老の日ギフトは、以下のラインナップです。
スタンディングブーケ・フラワーアレンジメント
スタンディングブーケとは、鮮度保持剤入りのエコゼリーが入ったカップにお花を活けてラッピングしたもので、花瓶の用意や水替えが不要。そのまま飾れてお花の初心者に優しい花束です。
またフラワーアレンジメントはお花とセットになっている器の中に水を含ませた吸水性スポンジを入れ、そこにお花を生けたもの。こちらも花瓶いらずで、届いてすぐに飾ることができます。
お花はそこにあるだけで、お部屋の空間や見る人の心を明るくし、華やぎを与えてくれる特別なアイテム。ですが最初は、おじいちゃん・おばあちゃんの家に適したサイズの花瓶があるかが心配だったり、お花のお世話で負担をかけてしまわないか不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。スタンディングブーケやフラワーアレンジメントは、そんな方にぴったりのアイテムです。
花鉢
園芸やガーデニングが趣味であるなど、お花を育てることが好きなおじいちゃん・おばあちゃんにおすすめしたいのが花鉢です。美しい花を咲かせる鉢植えは、少しずつ花開く様子や日ごとに移り変わる姿で飽きさせず、長く続く育てる楽しみを感じさせてくれます。
初めての敬老の日のプレゼントには、この時期に見頃を迎える季節のお花を選ぶと良いでしょう。また鉢のサイズは、複数あっても邪魔にならず、置く場所を選ばない大きさである4号鉢(直径12cm)か5号鉢(直径15cm)がおすすめです。
プリザーブドフラワー・アーティフィシャルフラワー
プリザーブドフラワーとは、保存液や着色料を用いて生花に特殊加工を施し、そのみずみずしい美しさを長期間楽しめるように作られたお花。アーティフィシャルフラワーは精巧に作られた造花で、高いクオリティに基づく鮮やかな発色やユニークなデザインが魅力です。
どちらも生花では存在しないような豊富な色合いが楽しめるほか、水替えなどのお世話が不要なので、おじいちゃん・おばあちゃんにお世話の負担をかけません。インテリアとして長く楽しんでもらえ、旅行好きで留守がちのおじいちゃん・おばあちゃんにもぴったりです。
またプリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーは、長く残せることから縁起の良いイメージがあり、長寿のお祝いにも喜ばれます。気軽に贈れて、かつ記念となるプレゼントにもふさわしい万能なアイテムです。
洋菓子・和菓子
洋菓子や和菓子といった「消えもの」は、気軽に贈れて相手の負担にならず、お祝いの品の定番です。普段、自分自身のためにはなかなか買わないような上質な品を選べば、お菓子を楽しむおじいちゃん・おばあちゃんに素敵な時間をプレゼントすることができるでしょう。
ポイントは、ちょっとした贅沢感を味わえる人気のブランドや老舗の洋菓子・和菓子を選ぶこと。また家族や友人同士で楽しめるように、小分けになっているアイテムもおすすめです。さらに、敬老の日がある9月半ばはまだ暑さが残っている時期なので、ある程度日持ちのするお菓子を選ぶようにしましょう。
敬老の日ギフトはいつから贈るの?

敬老の日をいつからお祝いするべきか、おじいちゃん・おばあちゃんが何歳になったタイミングからなのか、明確な決まりはありません。
日本で敬老の日の始まりとされているのは、1947年9月15日の「としよりの日」に開催された「敬老会」で、そこでは55歳以上の人を対象としたようです。しかし国連の世界保健機関(WHO)では、「高齢者」は65歳以上の人であると定義しています。このように基準はまちまちですが、あくまで年齢の面からの目安を考えるなら、長寿祝いのなかでも最初に祝われる還暦・60歳くらいからが良いかもしれません。
それ以外にも、贈る側が人生の転換期を迎え、両親や祖父母の年齢や関係を考え直したときに贈られるようになる場合もあります。
就職・転職・結婚などで独立したとき
就職や転職、あるいは結婚などで実家から独立したタイミングで、敬老の日のプレゼントを自分で選ぶようになる方もいるようです。
敬老の日をはじめとしたお祝いのギフトは、家庭ごとに贈ることが多いもの。実家では両親や年長の家族が代表して選んでくれていた、という方も多いでしょう。しかし独立し世帯を移すタイミングというのは、人生の節目・転機でもあります。そんなときに自分自身の手で、おじいちゃん・おばあちゃんへこれまでの感謝を伝えるというのは、きっと良い機会になることでしょう。
初めての孫が生まれたとき
そもそも敬老の日は「年長者を敬愛し長寿を願う」行事なので、両親や義両親、あるいは親戚やお世話になった方をお祝いすることもあります。ただ、一般的には初めての孫ができたタイミングで、孫の立場から「おじいちゃん・おばあちゃん」にプレゼントを贈ることが多いです。その場合は、赤ちゃんの成長を感じられる写真を収めたアルバムやフォトブック、写真や手形をプリントしたグッズやお菓子などを贈ったり、家族で食事に出かけたりして記念となるイベントにしても素敵ですね。
定年退職したとき
満60歳は還暦を祝う年ですが、多くの人は同時に職場で定年退職を迎えます。
2021年の高齢者雇用安定法の改正により企業には65歳までの雇用確保が義務づけられ、同時に65歳から70歳までの就業機会の確保も努力義務として定められました。しかし現在でも60歳で一旦退職したのち、希望者が再雇用される決まりになっている企業が多くあります。人生の大きな節目を迎え、これからの人生の在り方を考え直すタイミングは、おじいちゃん・おばあちゃんや両親のこれまでの苦労をねぎらい、感謝を伝える敬老の日ギフトを贈り始めるひとつの良いタイミングと言えるでしょう。
長寿のお祝いを迎えたとき
日本には、古くから60歳・70歳・80歳と節目の年齢を迎えるごとに長寿のお祝いをする風習があります。この長寿のお祝いは、敬老の日と同じタイミングで祝われることも多くあります。
60歳で迎える「還暦」や70歳の「古希」、77歳の「喜寿」といった年齢は、ちょうど定年退職を迎えたり孫ができたりする年代でもあり、敬老の日を祝い始めるのにもちょうど良いタイミングです。その他の長寿祝いの数え方やお祝い方法についての詳細は、 こちらのコラム を参照してください。
初めて贈る敬老の日ギフトの予算相場

敬老の日のプレゼントの予算相場として、もっとも多く見られる金額は3,000~5,000円ほど。 その次に多いのが、5,000~10,000円と言われています。決まりがあるわけではありませんが、贈る側・贈られる側双方の負担にならず快くやりとりできる金額として、このあたりが一般的な相場のようです。
また、おじいちゃん・おばあちゃんが定年退職を迎えたり、還暦・古希・米寿など節目の長寿祝いにあたる年には、「これまでお疲れさま」「これからも元気で長生きしてね」という願いを込めて、10,000円以上の特別なギフトを贈ることも。このときは、家族や親族で予算を決め、それぞれ分担して贈るのもおすすめです。
とはいえ敬老の日は1年限りではなく、この後もずっと続いていくもの。そして何より大切なのは感謝の気持ちを伝えることです。あくまで無理のない範囲でプレゼントを選ぶようにしてください。
敬老の日ギフトを初めて贈る際のマナー・注意点
敬老の日ギフトは選ぶ際にいくつかマナーや注意点があります。プレゼントは相手が受ける印象や解釈によって反応が変わってしまうもの。せっかくのプレゼントを存分に喜んでもらえるよう、以下の点に注意してください。
注意点①:NGアイテムを選ばない
敬老の日などお祝いのプレゼントを選ぶ際、贈ってはいけないタブーなアイテムがあります。親しき中にも礼儀ありとして、以下のNGアイテムには気を付けましょう。
- 「死」を感じさせるもの、縁起の悪いもの(櫛など)
- 寝具やパジャマ
- 靴下・スリッパなど足で履くもの
- 下着類
- 現金・金券類
贈答品のタブーは、基本的に「その品物を贈ることで相手にどんなことを連想させるか」が元になっています。
たとえば「櫛」は語呂合わせが「苦」「死」を連想させます。寝具やパジャマは「寝付く」「寝たきり」のイメージに繋がり、現金やそれに準じる商品券などの金券類は、人によっては「お小遣いを与えられている」「直接的すぎて失礼」と感じる場合があります。またプライベートな下着類や「踏みつけて使用する」スリッパや靴下なども、目上の方には失礼にあたるとされています。
こういったことが気にならないおじいちゃん・おばあちゃんだったり、先方から「これが欲しい」と指定された場合以外は避けた方が無難でしょう。
注意点②:お供え用のお花は贈らない
白やパープルを基調とした花束やアレンジメントは素敵ですが、お供え用として作られている場合があります。「プレゼントしたお花がお供え用だった!」というのは、あまりお花を贈ることに慣れていない方がやってしまいがちなミスのひとつ。ネットショップで購入する際は商品説明に「お供え用」「お供え花」などの記載がないか注意し、実店舗の場合は、気になるようならお店の方に確認してみてください。
注意点③:プレゼントにはメッセージカードを添えて
敬老の日のプレゼントで何より重要なのは、おじいちゃん・おばあちゃんへ「ありがとう」の気持ちを伝えることです。そのためには、言葉にして伝えることも大切にしてみてください。
おじいちゃん・おばあちゃんと離れて暮らしていたり、電話や対面で伝えるのが気恥ずかしいなら、直筆のメッセージカードをプレゼントに添えてみては。LINEやメールなどでも気持ちは伝えられますが、形として手元に残り、温かみの伝わるカードの方がより喜んでもらえるでしょう。
まとめ
ここまで、敬老の日に気軽に贈れるおすすめのプレゼントとともに、予算相場、贈る際に気をつけたいマナーや注意点などをご紹介しました。
おじいちゃん・おばあちゃんや両親が人生の節目を迎えた際には、それを敬老の日としてお祝いすることになります。また自分自身の環境が変われば、これまで家族にまかせていた敬老の日のギフト選びを主体的に行う必要もあるでしょう。大切な家族へ改めて感謝の気持ちを伝えることのできる機会として、このコラムを参考に、ぜひ喜ばれる「初めての敬老の日ギフト」を贈ってください。