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梅雨の花が季語になっている有名な梅雨の俳句と夏の季語の花

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金糸梅(きんしばい)

春と夏に挟まれた雨の季節、梅雨。どんよりとした天気に気が晴れない方もいらっしゃるかもしれませんが、梅雨にしか味わえない風情もあります。それは、梅雨の時期に咲く美しい花々です。雨の中で咲き誇る花の姿は、他の季節とは一風変わった美しさや味わいがあります。日本人は、古来よりその姿に心動かされ、俳句や文学作品の中で表現してきました。梅雨の花の多くは、季語としては夏に分類されます。今回は、梅雨の花が季語になっている有名な梅雨の俳句と夏の季語の花についてご紹介します。花の美しさと、日本語の美しさに、ぜひ触れてください。

紫陽花(あじさい)の俳句

紫陽花(あじさい)

「梅雨の花と聞いて、多くの方が連想される花が紫陽花(あじさい)ではないでしょうか。
小さな花が寄り集まるようにして円形を作る姿、雨に濡れた紫色の美しさは、はるか昔から日本人の心をつかんできました。

「紫陽花や 帷子時(かたびらとき)の 薄浅黄(うすあさぎ)」
江戸時代の俳人、松尾芭蕉の一句です。帷子とは夏用の衣を指します。 「紫陽花が咲き、今年も帷子を着る季節がやってきた。ちょうど紫陽花も帷子も同じ薄浅黄色をしている」という意味の俳句です。江戸時代にも、現代と同じように人々が梅雨から初夏の訪れを、花や衣服を通じ日々感じていたことを、私たちに教えてくれます。

「紫陽花や 藪を小庭の 別座舗(べつざしき)」
こちらも芭蕉の句です。晩年、芭蕉が生涯最後の旅に出る前、門人の屋敷で開かれた送別の歌会で詠まれました。 手の込んだ庭ではなく、自然のままにされた別座舗の庭に咲いていた紫陽花の美しさを捉えた一句です。送別の歌会を開いてくれた門人への感謝と、おそらくこれが今生の別れとなるだろうという寂しさを、紫陽花の美しさと儚さに込めた芭蕉の想いが感じられます。

「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘」
明治期に多くの俳句、短歌、小説を残した正岡子規の一句です。日々、薄紫から濃い紫色へと少しずつ変化する紫陽花の様子を擬人化して表現しています。同時に、「人の心も花の色のように移ろいやすいもの」という気持ちも込められています。

梔子(くちなし)の俳句

梔子(くちなし)の花

純白の花びらと、甘い香りが特徴的な梔子(くちなし)の花も、梅雨を代表する花の1つです。
特に、雨の中に漂う梔子の甘い香りは、一時の安らぎを感じさせてくれます。

「薄月夜 花くちなしの 匂いけり」
こちらも正岡子規の一句です。「雨雲が多く月も薄れてしまう夜に、ふと梔子の花の香りを感じた」という意味です。花の姿ではなく、匂いに季節を感じたところに、情感があふれています。

「今朝咲きし くちなしの又 白きこと」
昭和期の俳人、星野立子の一句です。星野立子は同じく俳人の高浜虚子の次女にあたります。 「今朝咲いたくちなしの、何て白いことだろう」と、美しさへの感動を詠んだ一句ですが、「又」という強調が非常に効果的です。強調することにより驚きが加わり、花の美しい白さが際立って表現されています。

その他の梅雨・夏の花の俳句

花菖蒲(はなあやめ)

紫陽花や梔子の他にも、花菖蒲(はなあやめ)や栗の花、金糸梅(きんしばい)などの梅雨に咲く花も、
夏の季語に分類されています。

「わが恋は 人とる沼の 花菖蒲(はなあやめ)」
明治期から昭和期にかけ活躍した小説家、泉鏡花の一句です。「私の恋は、泥沼から花菖蒲をとるようなものだ」と、禁断の恋について詠まれています。菖蒲(しょうぶ)を別名の「あやめ」という呼び方で詠んでいるところが、「恋のあやまち」とかかっているとも解釈できます。

「世の人の 見付(みつけ)ぬ花や 軒の栗」
松尾芭蕉の句です。「栗の花はあまり世間から注目されないものだ。栗の花をそばに咲かせている家の主人もまた、人からは注目されなくても、奥ゆかしい人ではないだろうか」という意味です。花も人も、目立つものだけがすべてではないという、芭蕉の穏やかな視線を感じられます。

「金糸梅(きんしばい) 水のひかりを ためらはず」最後にご紹介する梅雨の俳句は、鮮やかな黄色が美しい金糸梅を詠った一句です。六角文夫が詠んだ現代の俳句です。雨に濡れても、その水滴すらも輝かせ、黄色く誇らしげに咲く金糸梅の姿が浮かびます。光を放つのでも、跳ね返すのでもなく、「ためらはず」という言葉に、雨の中でも凛として咲く花の美しさが表現されています。

おわりに

はるか昔から現代に至るまで、日本人は花の美しさに感動し、俳句の中で表現してきました。花に関する俳句を知ることにより、これまでとはまた違った花の楽しみ方ができるのではないでしょうか。一句一句に込められた想いや情景とともに、花の美しさを楽しんでください。

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