皐月を「花菖蒲」で楽しむ
ENJOY MAY WITH IRIS
色とりどりの花々が咲き開き、鮮やかな自然の景色を楽しめる皐月。
旬の花とともに季節を楽しみましょう。
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- しだいに夏めいてくるころのこと。涼しい風を心地よく感じられる、お出かけにはうれしい季節です。
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- 陽気が良くなり、万物がしだいに天地に満ちはじめるころのこと。人も植物も日を浴びて、輝く季節です。
主に男の子の成長をお祝いする行事で、現在では「子どもの日」として国民の祝日に制定されています。
別名「菖蒲の節句」と言われ、元々魔よけの意味で飾られていた「菖蒲」が「尚武」につながり、男の子の節句として定着しました。
武家では男の子が誕生すると、その子の健康や出世を願い兜や鎧を飾り、玄関に幟(のぼり)を立てました。
これが時代とともに庶民にも広がっていく中で、変化を遂げて現在の「五月人形」と「こいのぼり」になったといわれています。

初夏の訪れを感じさせる優雅な「花菖蒲」
昔から端午の節句に「菖蒲湯」として利用されてきた多年草の「菖蒲」。
刀のように尖った形をし、香りがよく薬効成分のある葉が特徴です。また根の部分は「菖蒲根」と言う漢方薬としても重宝されてきました。
そんな「菖蒲(ショウブ科・ショウブ属)」と、名前や葉の形などが似ているお花に「花菖蒲(アヤメ科・アヤメ属)」があります。
沼や池などの湿地帯に生息し、すらりとした姿に優雅な花を咲かせる、菖蒲とは異なる種類のお花です。
まさに「お花を楽しむための菖蒲」といったところでしょうか。
花菖蒲園などでの開花時期は5月中旬~6月下旬ほどの短い期間ですが、あたり一面に力強く見事な花を咲かせ、初夏の訪れを感じさせてくれます。
「花菖蒲」に似たお花として「アヤメ」「カキツバタ」「アイリス」などもあります。少しづつお花の模様など特徴が違うので、ぜひ観察して違いを楽しんでみてくださいね。

多彩に咲き開く花々を楽しむ5月
気温が上がって陽光や新緑が気持ち良い季節となりました。
例年この時期は、全国各地で芝桜や藤の花、チューリップや菜の花など、たくさんの花々が見頃を迎え目を楽しませてくれている時期。
ピンクや紫、赤や黄色と色とりどりに咲き誇る花一面の景色は、本当に圧巻ですよね。
大型連休もある5月は、そんな景色を観にお出かけを楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか。
今年は外出自粛などで残念ながらお家で過ごすことになりそうですが、今はグッと我慢して…。
お家でお花を飾ったり、大切な人と会う代わりにお花を贈ってみたり。
この「FLOWER STORY」のコラムを読んで季節のお花の写真を眺めるだけでも、きっとみんなの心を元気に明るくしてくれるはず。
来年のこの季節を楽しめることを心待ちにして、お花と一緒に「おうち時間」を過ごしてみてくださいね。
※今回は撮影時入荷の都合上、花菖蒲ではなくアイリスを使用しています。
- 季節のお花と合わせたお菓子をご紹介
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今回は、花菖蒲のたっぷりとした花弁と優雅さを表現したお菓子と、5月のイベントでもある端午の節句をイメージした兜とこいのぼりのお菓子を合わせました。
撮影協力:岡埜栄泉総本家 いろがみ wagashi.irogami