友人・知人に喜ばれる!お正月の花ギフトと贈り方の基礎知識

友人・知人に喜ばれる!お正月の花ギフトと贈り方の基礎知識

友人・知人へ贈るお正月の花ギフトの予算相場

干支の動物

お正月ギフトの一般的な予算相場として、もっとも多い金額は3,000~5,000円と言われています。

とはいえ、お正月花のご予算はケースバイケース。特に大きくお世話になった方に対しては、これ以上の金額の品物を贈る場合もあります。

日比谷花壇では、ご自宅用や他のギフトと合わせて贈る場合に3,000円~のブーケやしめ飾りを、新年のご挨拶用途などには5,000円~のお正月アレンジメントやグルメセットを、大切な贈り先様や特別な1年としたい場合10,000円~のハイクオリティなしめ飾りやアレンジメントを選ばれる方が多くなっています。

ただし、これらはあくまで目安となりますので、ご自身が出せる範囲の予算でお正月花ギフトを贈りましょう。

友人・知人へ贈るお正月の花ギフトの贈り方

正月飾り

ここからは、お正月ギフトを贈る際に押さえておきたいポイントについてご説明します。
年の初めに贈るお正月ギフトは「お年賀/御年賀」ともいい、相手へ「新しい年もよろしくお願いします」とお付き合いをお願いする意味のご挨拶です。そのため、贈る時期やお花の選び方など、マナーを踏まえた正式なやり方で贈るようにしましょう。

なぜお正月にお花を贈るの?

日本では古来から、祖先の霊(祖霊)が神となって山々や田んぼを守り、子孫の繁栄を見守ってくれていると考えられてきました。神様は元旦になると新年の福を授けるため、普段住んでいる山から降りてきて家々を訪問します。このお正月に降りてくる神様のことを「年神様」、あるいは「正月様」「歳徳神(としとくじん)」などと呼びます。

その結果、より多くの福を受けつつ無病息災を願うため、お迎えする側には年神様を歓迎するための風習が生まれました。しめ飾りや門松は、年神様に自分の住む家を見つけてもらいやすいようにする目印として飾るものです。お正月に飾るお花も同様、縁起の良いお花をお部屋に飾ることで、年神様をおもてなし喜んでいただくためのものです。

また新年には「今年もどうぞよろしくお願いします」の意味をこめ、お世話になった方へご挨拶に訪問するしきたりもあります。家族や親戚のほか、友人・知人、恩師と教え子など、多くの人が集まる機会がお正月の醍醐味のひとつ。そこに美しいお花を飾ることで、大切なお客様も晴れやかにおもてなしするという意味も込められているのです。

お正月のお花の選び方は?

お正月に飾るお花には、とっておきのおもてなしの意味が込められています。縁起が良いとされているお花を選びましょう。

「永遠の命」「不老長寿」の象徴である「松」、古来より邪気を払い長寿の効能があるとされる「菊(マム)」、「出世」「開運」の象徴である「梅」、「幸せが飛んでくる」という花言葉を持つ「胡蝶蘭」、その葉の重なりが「福や吉事が重なる」に通じる「葉牡丹」、その名が「難を転じて福となす」と掛けられる「南天」、お金の単位と同じ名を持つことから富の象徴である「千両」「万両」などが、お正月花の定番です。

またこれらのお花を使ったフラワーギフトにもいくつか種類があり、特に人気があるのは、やはり年神様をお迎えする際の目印や魔除けとなる、お正月飾りのしめ飾りや門松でしょう。お花に合わせた花器が付属していて簡単に飾れるフラワーアレンジメントやスタンディングブーケも、忙しいお正月に贈る品としておすすめです。

さらに、老舗ブランドのお菓子とお花のセットや、切り花よりもお花を長く楽しむことができる花鉢も、新年のご挨拶ギフトとしてよく選ばれています。

お正月の花ギフトを贈る期間は?

しめ飾りや門松といったお正月飾りは、正月の準備を始める12月13日の「すす払い(正月事始め)」の日から、12月28日の午前中までのあいだに飾り始めるものでした。この日を過ぎると、12月29日は「二重苦」と音が重なるため、大みそかである31日は葬儀と同じ「一夜飾り」になって年神様に失礼にあたるため、それぞれ縁起が悪いとされています。どうしても28日までに飾ることができない場合は、五十日でキリのよい30日が適しています。

クリスマスを祝うようになった現代では、12月26日から28日にかけて飾り始めるご家庭が多いようです。特に28日は末広がりの「八」の字が入っているため、特に縁起が良いとされています。お正月飾りのお花を贈る場合は、26日か、遅くとも28日までには手元に届くように贈りましょう。

お年賀としてフラワーアレンジメントや花鉢などの生花を贈る場合は、年始の挨拶に持参し、手渡しすることになります。正式な年始の挨拶は1月1日から3日の「正月」のあいだですが、1月7日の「松の内」まで(地域によって異なる場合もあります)に行います。この時期を過ぎると「寒中見舞い」として名前を変えることになります。

従ってお届けが年始になるようなら、1月4日から7日までの間に贈ると良いでしょう。いずれにせよ、店をやっている方の場合、お届け先の仕事納めや仕事始めの日取りをチェックしておき、先方のご負担にならないように注意してください。

お正月の花ギフトを贈る際に注意することは?

①相手の方が受け取ることのできる日時に贈る

年末にかけては帰省や旅行を予定している方も多く、買い出しなどで自宅を留守にする機会も増える時期。お店や事務所を運営されている方に贈る場合、仕事納めや仕事始めのスケジュール確認も必要です。お正月花を贈る場合、贈り先の方に前もって受け取ることのできる日時を確認しておくことをおすすめします。特に生花の場合は、お届けが遅れるとお花が傷んでしまいますので、扱いに注意が必要してください。
また年末年始は配送が混みあう季節でもあります。お正月のお花は12月26日頃から飾り始める方が多いですが、お届け日には充分余裕をもって手配するようにしましょう。

②長く飾ってもらいたいなら「お正月花」を選ぶ

「しめ飾り」や「門松」のようないわゆる「お正月飾り」はお正月の花飾りは、飾ることのできる期間が決められています。お正月の準備を始める「すす払い(正月事始め)」から、年神様が元いた場所へ帰っていかれるまでの期間を「松の内」と呼び、お正月飾りはこの間に飾るものとされます。松の内の終わりは地域ごとに異なりますが、現代ではお正月飾りを飾り始めるのは12月の終わり頃からが多いため、飾っている期間は概ね10日ほど。松の内を過ぎたらお正月飾りはお焚き上げにします。

ただ、「お正月飾り」ではないアレンジメントなどのお花であれば特に決まりはありません。お花が元気に咲いているあいだはずっと楽しんでいただくことができるので、長く飾りたい場合は「お正月花」がよいでしょう。

③贈り先の方のアレルギーに注意

贈り先の方が花粉症などのアレルギーを持っている場合は、人工のお花であるアーティフィシャルフラワーや生花を加工したプリザーブドフラワーをメインにしたもの、もしくはランのような花粉の散りにくい品種のお花をおすすめします。またアレンジメントや花束などの場合、あらかじめお花屋さんに伝えておくことで花粉を取ってもらったり、花粉の散りやすい品種を避けてもらうこともできる場合がありますので、検討してみてください。

まとめ

ここまで、大切な友人やお世話になった知人へ贈りたいお正月のフラワーギフトを中心に、ふさわしい予算相場、お正月花を贈る際の基礎知識をご紹介してきました。
新年の挨拶となるお花は、相手の方にふさわしいお花を選び、心をこめて贈ることが何より大切です。寒さの厳しい季節にも心を和ませてくれる縁起の良いお花を通じて、新しい年にふさわしい福と華やぎを添えてみてください。

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