「ラン」と聞くと、どんなお花を思い浮かべますか?
コチョウランや、シンビジウムなどはよく見かけますよね。
華やかな種類だけでなく、不思議な姿形をしたランの仲間もたくさんいます。
お気に入りの品種を見つけるのも楽しそうですね。
各地の植物園でも、温室でランの仲間を育てていたり、
時期によっては、大きなランの展示会などもございます。
是非いろんな品種を探してみてください。
◆花言葉◆
『美しい淑女』『優雅』など
◆特徴◆
美しい咲き姿から「花の女王」とも呼ばれる蘭。
品種のとても多い蘭の仲間たちの種類分けの方法はいくつかあり、
まずは、「東洋ラン(東洋蘭)」と「洋ラン(洋蘭)」という
生息地によって分けられることがあります。
東洋ランは、日本や中国を原産地としているランのことで、
それ以外の地域のランを日本では洋ランと呼びます。
また生活様式によっても分類することができ、
「着生ラン」と「地生ラン」に大きく分けられます。
着生ランは木の幹や枝、岩の上などに根を張り付かせて自生する種で、
根は空気中に常に露出しています。
?カトレア、バンダ、コチョウラン、デンドロビウム、オンシジウムなどがその仲間です。
地生ランはうす暗い樹林内の地中に根を下ろして生活する種です。
代表的なものにパフィオペディラムやエビネ、シンビジウム(半地生ラン)などがあります。
蜘蛛の形をしたスパイダーオーキッド
葉を楽しむジュエルオーキッド
◆置く場所◆
切り花の場合、直射日光を避け、エアコンの風が当たらないなるべく涼しいところに置いてください。
鉢植えの場合、管理は基本的には室内で行います。風通しの良いところで管理してください。
◆水遣り◆
切り花の場合、お水は少なめに、毎日換えて清潔に保つようにしてください。ただし、長持ち剤を使用している場合は毎日でなくても構いません。
鉢植えの場合、土の表面や水苔が乾いていたら水をしっかりとあげて、受け皿に溜まった水は捨ててください。
今月のテーマ ラン
一般的に夏は蒸し暑く、切り花は早く傷みやすいのですが、ランはそんな夏の暑さにも頑張ってくれるお花の一つです。
暑さにも強いのですが、水にも強く、浮き花としても使えますので、ご自宅のいろんなところに彩と瑞々しさを飾ることができます。
長くお楽しみいただけるコツは他の花とだいたい同じですが、ランを最後の一輪まで、無駄なく飾りたいと思われる方は飾り方(スタイル)の順番がポイントになります。
今回はモカラを例にご紹介します。
Point1 最初の飾り方 《思い切りよく飾る》
贅沢にランをお楽しみ頂けます。
そのうち、蒸れたり、枯れてくる蘭が出てきますので、分けて整理しましょう。そうすると少し少なくなりますが、そのままにしておくより残った花が枯れにくくなります。
Point2 次の飾り方《小分けにして飾る》
少なくなった蘭は小分けにしてお楽しみ頂けます。
デザイン上、不要な花は丁寧に取り除きます。
丁寧に取り除いた花は浮き花としてお楽しみ頂けます。
浮き花が最終形態です。一輪でも複数輪でも飾れます。
最初から浮き花スタイルで飾ることもできますが、上記の順番をおためしください。きっと、より長くお楽しみいただけることと思います。