梅雨の季節が近づくと、爽やかな花を咲かせるアジサイは、
雨が続いてブルーな気持ちを、鮮やかに吹き飛ばしてくれるお花ですよね。
でも上手に育てると、初夏とはまた違う顔を見せてくれる、素敵なお花でもあります。
アンティークに染まるように品種改良された鉢のアジサイもありますが、
最近では切り花でも秋色アジサイをよく見かけるようになりました。
今回はアジサイの生産者さんにお話を伺ってみましたので、ご紹介いたします。
◆青木園芸のアジサイ◆
千葉県でアジサイの切り花を栽培する青木園芸では
その色の変化するステージをフレッシュ、アンティーク、オータムと呼んでいます。
アンティークからオータムの段階のものが、
秋色アジサイとも呼ばれ、特有の発色や色気があります。
7月~9月は特に色の移り変わりが早く、1週間と同じ色はないそう。
お花屋さんに並ぶ、その時に出会った、その時期にしかないアジサイを
楽しんでみてはいかがでしょうか。
◆切り花を長く楽しむために◆
アジサイは水揚げが命です。
水揚げのコツは、花下すぐ程度まで深く水を入れること。
このとき、花瓶に合わせてできるだけ茎を短く、
斜めに切ることがポイントです。
ドライフラワーにする場合は、水分量が少なくなる
10月以降に出回る、アンティークやオータムがオススメです。
ステージ:フレッシュ
ステージ:アンティーク
ステージ:オータム
※画像提供:有限会社青木園芸
◆置く場所◆
切り花の場合、直射日光を避け、エアコンの風が当たらないなるべく涼しいところに置いてください。
鉢植えの場合、外で管理すると元気に育ちます。風通しの良いとことで管理してください。
◆水遣り◆
切り花の場合、お水は多めに、毎日換えて清潔に保つようにしてください。
鉢植えの場合、土の表面や水苔が完全に乾く前に水をしっかりとあげて、受け皿に溜まった水は捨ててください。
今月のテーマ 秋色アジサイ
シャビーなニュアンスカラーが素敵な秋色アジサイはそれだけでも素敵なお花ですが、他の花と合わせると名わき役にもなるとっても使いやすい花の一つです。
彩度がやや低いため、他の秋の花を引き立たせたい時はもちろん、適度にメリハリを利かせたい時や、全体に統一感を持たせたい時などにとっても役に立ちます。
Point1
モカラ蘭のような少し小さめのお花でも反対色のアジサイを合わせることで、引き立たせることが出来ます。色味同士がぶつかり合うことなく、メリハリを付けられるのは、アンティーク調の秋色アジサイだからこそです。
控えめに生けていても、存在感を感じますね。
Point2
赤味の入ったグリーンのアジサイを入れる事で葉物だけ入れるよりも秋感が出せたり、ポイントで入れた赤色系の花などとの相性もよくなり、一つのアレンジとしてののまとまりも出てきます。