3月下旬~4月上旬の、年度が替わる時期に見ごろを迎えるサクラ。
進学・入学、就職や新生活など新しいスタートを切るときに、
そっと背中を押ししてくれるような元気をくれる花。
その一方で、1週間程度で散る様子は儚く、神秘的な美しさも持ち合わせます。
全国各地の名所が続々と見ごろを迎えるこの時期。
お花見に行って、その美しさを堪能してみるのはいかがでしょうか。
◆花言葉◆
「高潔」、「優れた美人」。
◆特徴◆
サクラはバラ科の植物。
その品種数は600以上ありますが、日本では「ソメイヨシノ」という品種が一般的です。
開花時期は3月下旬から4月半ば頃ですが、1~2月に咲く「河津桜」や4月・10月に咲く
「十月桜」などもあり、品種にこだわらなければ1年中楽しめます。
咲き方も一重咲きと八重咲きがあり、「ソメイヨシノ」は一重咲きで花びら5枚程度。
八重咲きは総称として「八重桜」と呼ばれていますが、
花びらが何枚にも重なり10枚程度から300枚近くのものまであります。
一般的な品種は一重咲きが3月下旬から4月上旬、
八重咲はそれより少し遅れて4月中旬から5月上旬が開花時期なので、
この時期は一重咲きから八重咲きへ続けて楽しめるのも嬉しいですね。
一重咲き
八重咲き
◆置く場所◆
切り花の場合、直射日光を避け、冷暖房の風に当たらないところに置いてください。
鉢植えの場合、日当たりと風通しのよい場所を好みますが、強風や直射日光を避けたところに置いてください。
◆水遣り◆
切り花の場合、お水は毎日換えて清潔に保つようにしてください。ただし、長持ち剤を使用している場合は毎日でなくても構いません。
鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。
夏場は乾燥しやすいので、1~2日に1回程度与えましょう。
今月のテーマ サクラ
日本の美学とも呼ばれる桜。
溜めていた力を解き放つように華やかに咲く様も素敵ですが、咲いた後の潔く散る姿に儚さや美しさを感じる方も少なくはないのだろうと感じています。
そんな季節の節目を心象的に飾る桜は是非ご自宅でも飾っていただきたい花の一つです。
- Point1
- 花や枝が一つ一つ素敵に見える量や角度を選んで飾ってあげると良いでしょう。一輪一輪は素朴な花ですが、花以外の要素をシンプルにしていくと花が引き立ってきます。花は白っぽいので黒っぽい背景だと一輪一輪がはっきり映えてきます。
- Point2
- 「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という話は有名で、公共の桜などを勝手に切ってしまう人は少ないようですが、巷では知らず知らずのうちに桜を痛めてしまっている光景を目にします。それは根の踏み付けです。桜の下でお花見や宴会をしたり、写真を撮ったりするのも楽しみの一つですが、根を踏みつけないように心掛けられると良いでしょう。
ちょっぴり和風に♪
風情感じる春かざり
材料
- ・底が深めの食器(和風のものがおすすめ)
- ・小石
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・桜一枝(切り花として販売しているもの)
※使った食器はお花が腐る前に片づけて、よく洗浄してから再使用してください。
準備
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食器に綺麗に洗った小石と入れてお水を注ぎます。
桜は食器の深さの1.5倍程度を目安に切り分けておきましょう。
隙間に挿す
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小石の隙間に切り分けた桜を挿します。
鑑賞する方向を意識して挿すと少ない量でも華やかになりますよ。
※桜はお水をよく吸うので、水面が少し下がっても切り口から水が吸えるように注意して挿しましょう。