寒さに強く、暑さに弱いため冬から春にかけて見頃を迎えるパンジー。
丈夫で花付きがよいので、この時期の公園や花壇では欠かせない存在です。
園芸でも定番人気ですが切り花でも人気が高く、ひらひらとした花びらが可憐で可愛い花。
この冬はお部屋に元気と華やかさを添える、パンジーを飾ってみるのはいかがでしょうか。
◆花言葉◆
「もの思い」「私を思って」。
色別では黄色:「つつましい幸せ」 紫:「思慮深い」 白:「温順」等。
◆特徴◆
パンジーと言えば、花の中央部分にある黒い斑紋「ブロッチ」が特徴的ですが、
実はパンジーの原種にブロッチはありません。
19世紀にイギリスの園芸家トムソン氏が発見した、
斑紋を持つたった1鉢から品種改良が進んだと言われています。
ブロッチのないパンジーも流通していますが、
現在ではブロッチのあるものの方が多く見かけるようになりました。
パンジーとよく似た花で「ビオラ」がありますが、
実はパンジーとの明確な違いはありません。
強いて言えば花が大ぶりのものを「パンジー」、小ぶりなものを「ビオラ」と呼ぶようです。
パンジー原種系
ブロッチのあるパンジー
◆置く場所◆
切り花の場合、直射日光を避け、暖房の風に当たらないところに置いてください。
鉢植えの場合、日当たりと風通しのよい場所を好みますが、冬は凍らないように軒下などに置いてください。
◆水遣り◆
切り花の場合、お水は毎日換えて清潔に保つようにしてください。ただし、長持ち剤を使用している場合は毎日でなくても構いません。
鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。
冬は水が凍らないように午前中に水やりをしてください。
夕方以降にあげると、土の中で水が凍り、根を痛めることがあります。
今月のテーマ パンジー
発色の良い色や、彩度を抑えた繊細な色、複色など、色のバリエーションが豊富なパンジーやビオラ。
形の変わった品種や、花を多く付ける品種なども増え、春のガーデンフラワーとして最もポピュラーな花として多くの人に親しまれています。
ガーデンフラワー(花鉢)のパンジーは一般的に茎が短く(10cm前後)柔らかいので、シンプルに小瓶に挿して飾ると最も飾り易いのですが、もう少し華やかに飾りたいときは茎が短くても作れるアレンジメントがおすすめです。
- Point1
- 短く柔らかい茎はつぶれやすいので、よく切れるハサミやナイフなどで鋭利に斜めにカットすると、茎の切り口の道管がつぶれにくく花が水を吸いやすくなります。合わせて延命剤を入れると効果があります。(液体漂白剤を数滴入れるだけも効果はあります。)
- Point2
- 茎に対して真上は向かず、比較的横に向いて咲くので、飾るところはローテーブルなどより、少し高めのチェストや棚に飾ると、より華やかに飾れます。
- Point3
- 切り花では茎の長い(20cm以上)フリンジ咲きの中輪のパンジーが近年出回ってきてます。高さ20cmくらいの花瓶にも飾りやすく、フリフリした形も素敵で、花持ちも良いため、近年では大変人気が出てきています。
肩の力を抜いて気軽に作る♪
食器を使った春のアレンジ
材料
- ・お好きな食器
- ・吸水性スポンジ
- ・パンジー(ビオラ)
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・お好きな花、グリーン(色や形の異なる花を用意すると少ない量でも春の華やかさが出やすいです)
※使った食器はお花が腐る前に片づけて、よく洗浄してから再使用してください。
ベースを作る
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食器に吸水性スポンジをセットし、ベースとなるグリーンを挿します。
ある程度スポンジが隠れるくらい挿したら、背の高い花を挿します。
これで、全体の高さや幅が決まります。
バランスを見て隙間を埋める
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隙間に他の花を挿します。
後から手直ししても良いので、肩の力を抜いて気ままに挿すと楽しいですよ♪
隣合う花と花に高低差を付けてあげると、花がぶつからないように挿せるので、軽やかに素敵に飾れます。