おうちで楽しむ秋のおもてなしランチ
TABLE DECO -HOSPITALITY LUNCH WITH FLOWERS-
今月は、おうちで楽しむおもてなしランチコーデをご紹介。
旬のお花とともに季節のイベントを楽しみましょう。

9月のテーマ『重陽のおもてなし』
9月は9月9日に「重陽の節句(菊の節句)」があることから、菊月とも言われています。古来より菊は薬草として重宝されており、邪気を払い長寿の効能があると信じられていました。
重陽の節句の「行事食」は、菊の香りを移した「菊酒」。この菊酒を飲んで邪気を払い無病息災や長寿を願います。 その他、菊を湯船に浮かべた「菊湯」に入ったり、乾燥した菊の花びらを詰めた「菊枕」で眠る慣習もあります。
現在では和洋どちらにも合う「マム」と呼ばれる西洋菊も豊富な種類があるので、飾って楽しむのもおすすめです。
STYLING’S POINT
今回のテーマは『おうちで楽しむ秋のおもてなしランチ』
今回はアレンジメントの器にお重と升を使用して、日常と一味違う、日本の四季を彩る重陽の節句をテーマにしたコーディネートで「おもてなしの心」を表現しました。おもてなしとは、相手のことを想い心を配ること。
テーマカラーは「パープル×オレンジ」。お花はパープルの濃淡で上品にまとめつつ、オレンジの差し色で抜け感を。実ものや秋色の葉物もプラスして秋らしく季節を感じられるスタイリングに仕上げました。
重陽の節句にちなんだ、栗ご飯や食用菊の黄色が鮮やかな和食ランチは、シンプルな有田焼の食器に合わせてカジュアルにワンプレートで。
今回はお料理の黄味が強いので、合わせるお花はあえて黄色を使用せず、お食事の色合いとテーブルのお花で全体が華やかに引き立つようにコーディネートしました。
「益々健康でありますように」という願いを込めた「升アレンジ」は、ぜひテーブルトークにも活用いただきたい要素のひとつ。きっと大切に想う気持ちが伝わって喜んでいただけるはずです。
旬のお花を飾ってテーブルを彩り、大切な方との会話にも花を咲かせましょう。

FLOWER’S POINT①
今回は「ダリア」と「ボンベイケイトウ」と「マム」をメインにアレンジしました。お重が四角いので、まずは四隅にグリーン(葉物)を入れます。最初にグリーンを入れると他のお花を入れる際に隙間が埋めやすくなります。次に色のトーンを決めるリシアンサス、大きめのお花ダリアを入れて全体のバランスをとりましょう。お花の高さをすべて合わせてしまうと堅苦しくなりすぎてしまうので、高低差をつけると程よく力の抜けた印象に仕上がります。
合わせるグリーン(葉物)は今回のように秋らしい色味のものを入れると、より季節感を演出できます。

FLOWER’S POINT②
メインのアレンジとトーンを合わせて、上品なパープルと華やかなオレンジをテーブル全体に広げるように。マムは丸いシルエットのものではなく、カジュアルな印象になるスプレーマムを使用しました。いくつか小分けにして飾るときは、まったく同じアレンジにすると単調になってしまうので、飾るお花に差をつけるとリズムが出て楽しいですよ。

今年はおうちでおもてなしランチを楽しみましょう!
大切な方と楽しむ「おもてなしランチ」。敬老の日やお祝いなど、大切な方と食事をともにするときは、お腹だけでなく心も満たして欲しいですよね。
季節を感じるお花を飾って、大切な方に感謝と大切に想う気持ちを伝えてみては。秋もおうち時間をより充実させて楽しみましょう。
- Special thanks to… 1616 / arita japan by 百田陶園
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有田焼の伝統を踏襲しながらもこれまでとは異なるデザインアプローチを試みた新しい有田焼ブランド「1616 / arita japan」の食器をテーブルコーディネートに使用させていただきました。
今月使用したコレクションはこちら!
・ 1616 / TY "Standard"
・ 1616 / PC "Outline"
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