季節の花と緑を楽しむ シャクヤク 5月

幾重にも重なるあでやかな花びら、すっくと伸びた茎、
硬いつぼみが見事なまでの大輪へと花開き、芳醇な香りで魅了する芍薬。
5月~初夏には茎先に大型の華やかな花をつけます。花びらの数は5~10枚が多く、もっと多いものもあります。花の色は紅色や桃色のほか、紫紅色や白、黄色などがあり、花の形は一重咲き、八重咲き、翁咲きなど様々な種類があります。

豆知識

◆花言葉◆

「恥じらい」・「はにかみ」など

◆シャクヤクとボタンの見分け方◆

華やかな大輪の花を咲かせるボタンとシャクヤクは、同じボタン科・ボタン属のお花です。
お花を見てみると…確かに似ていますね。でもよく見ると違いがたくさんあります。

シャクヤクの花

シャクヤクの花

ボタンの花

ボタンの花

  • シャクヤク:葉にツヤがあり、全体的に丸みをおびています。
  • ボタン:葉にツヤがなく、ギザギザしているところが特徴です。

つぼみ

  • シャクヤク:綺麗な球形をしています。
  • ボタン:つぼみの先端がやや尖っています。

シャクヤクのつぼみ

シャクヤクのつぼみ
開花時期:5月初旬~5月下旬

ボタンのつぼみ

ボタンのつぼみ
開花時期:4月下旬~5月初め

木でしょうか?草でしょうか?

牡丹は木本性(樹木)で芍薬は草本性(草)に分類されます。
これは、シャクヤクは冬になると地上部の茎葉が枯れて根の状態で休眠するためです。

◆置く場所◆

  • 切り花の場合、直射日光を避け、エアコンの風が当たらないなるべく涼しいところに置いてください。鉢植えの場合、やや日当たりの良い場所に置いてください。

◆水遣り◆

  • 切り花の場合、お水は毎日換えて清潔に保つようにしてください。ただし、長持ち剤を使用している場合は毎日でなくても構いません。
    鉢植えの場合、土の表面が乾いていたら水をしっかりとあげて、受け皿に溜まった水は捨ててください。

日比谷花壇トップデザイナー 福井崇史の花と緑の講座

今月のテーマ芍薬

濃厚な香りもさることながら、小さな蕾からゆっくりと華やかに開花する様が美しい芍薬は一輪でもとても見ごたえのある贅沢な花です。
今回は素敵に開花するコツをご紹介いたします。

福井崇史

ポイント

Point1《 花選び 》

中には結果的に開花しない芍薬も混じって流通されてますが、花を購入する時点で開花率が概ね予測できます。
ほぼ100%開花する芍薬を店頭で選ぶコツは蕾の先端に花色が見えているものを買う事です。
花色が見えていない硬い緑色をした蕾の状態の芍薬やインターネットなど実物が見えない状況で購入する場合は産地や等級や出荷先(花屋)などが開花率の目安になります。
弊社がお届けする芍薬の開花率が高い理由は産地や等級や出荷先(花屋)などの直接見えない部分で厳しい基準を設けて、基準をクリアした品を出荷しているからです。

Point2《 飾り方 》

開花するにつれて花の頭が重くなるので、倒れにくい安定した花器をご用意いただくと安心です。
芍薬は水を良く吸いますが、不要な葉を取り除くと花に水がいきわたり易いので不要な葉は取り除きましょう。
花瓶の水には切り花専用鮮度保持剤を入れると効果的です。
蕾からですと、何倍も大きく花開きますので、花と花の間に余裕を持たせて飾ると、花と花がぶつからず花本来の美しい形で開花することができます。

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